
肝炎とは?原因・受診のタイミングについて
2025.09.08
肝臓が炎症をおこした状態が肝炎です。
肝炎とは肝臓疾患の一つで、様々な理由で肝臓が炎症を起こし、細胞が壊れてしまう病態です。肝臓の細胞は壊され続けると、線維化が進行し肝臓の働きが徐々に悪くなります。
肝臓はその働きが健康なときのおよそ30%まで低下しても、症状があらわれにくいため、"沈黙の臓器"といわれています。肝臓の炎症が6ヵ月以上続いた状態を「慢性肝炎」といい、炎症がさらに長期化すると、「肝硬変」に至り「肝がん」になりやすくなります。
出典:なるほど肝炎より転載
ALTは30を超えたら受診を!
2023年6月15日、奈良市で開会した第59回日本肝臓学会総会にて『奈良宣言』が発表されました。
その内容は肝機能検査として血液検査で広く測定されているALT(GPT)の値が30を超えたら(ALT over 30)かかりつけ医を受診し、必要に応じ専門医で精密検査を受けることを呼び掛けるものです。
肝炎・肝硬変の原因とは?
わが国の肝硬変の成因別実態2023では、その成因はアルコール性 35.4%と最多で、C型肝炎ウイルス(HCV) 23.4%、B型肝炎ウイルス(HBV) 8.1%、HCV+HBV 0.4%、自己免疫性 4.2%、非アルコール性脂肪肝炎(NASH) 14.6%となっています。
これまで最多であったHCVは49.2%(2018年)と比較し減少した一方、アルコール性 19.4%(2018年)、NASHによる比率は5.8%(2018年)から増加しています。
(現在NASHはアルコールとは関係なく、肥満、糖尿病、高血圧や脂質異常症などの代謝異常を組み入れ基準としたMAFLD(Metabolic dysfunction-associated fatty liver disease:代謝機能障害関連脂肪肝炎)として脂肪肝の新しい疾患概念に変わりました。)
肝炎は治療しよう!
かつて肝臓病の中で最も頻度が高かったウイルス性肝炎(特にB型、C型)は、新薬の登場などにより、適切な治療を受ければ治癒またはコントロールでき高い可能性で命を守ることができるようになりました。
ウイルス性肝疾患による死亡者が減少する一方で、MAFLDやアルコール性肝疾患を基礎疾患とする肝臓病が年々増加しており肝硬変や肝がんに進行し発覚するケースも増えています。肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、症状が進行するまで病気に気付かないことも多いため、定期的に肝臓の検査を行い、治療を受けることが大切です。
(日本肝臓学会の肝がん白書(令和4年度版)によると、非ウイルス性肝疾患が基礎疾患の肝がんは1995年の約10%から、20年後の2015年には約30%に急増しています。)
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